こんにちは。
上原勇一郎です。
先月、長崎県佐世保市の松浦鉄道
泉福寺駅近くで近所に住む女児(2)が
列車にはねられ、意識不明の重体になりました。
女児は線路の反対側にいた母親のところに
行こうとして、はねられたとみられます。
踏切のようで踏切でない。
遮断機もなければ、警報機もない。
正規の踏切ではないにも関わらず、
生活道路として利用されてきた、
いわゆる勝手踏切。
過去にも横断中の人が電車にはねられる
死亡事故も起きています。
今回の事故現場は約100メートル北側に
遮断機や警報機のある踏切があるが、
駅に行くには勝手踏切を通るほうが近い。
勝手踏切は便利な近道。
数100メートル遠回りしなければならないのは、
足腰の弱い高齢者にとっては負担が大きいだろう。
しかし生活には便利だが、本来望ましい存在ではない。
完全に閉鎖すれば事故を防げるのですが、
生活の重要な道をふさいでしまってよいのか、
非常に難しい問題です。
地域全体で安全を保ち、利便性をどう確保するか。
生活の中でどうしても渡る必要があり、
避けて通れないのであれば、
住民はリスクを覚悟で自己責任で使わざるを
えないのではないでしょうか。